【人材育成】コミュニケーションスキル・ヒューマンスキルは研修で学ぶ

仕事で重視される3つの能力

仕事では社内だけでなく、取引先や顧客などと円滑にコミュニケーションを取らなければなりません。そのためには次の3つの能力が必要とされます。

相手にわかりやすく伝える能力

信頼関係を築くためには、相手を理解することが大切です。なにを考えているかよく分からない相手だと、どうしても距離を置きたくなってしまうので、まずは自分を理解してもらうことからはじめましょう。

自分を理解してもらうためには、情報や考えを論理的に伝える能力が必要です。論理的に伝えることとは、分かりやすく話すことです。話は短くまとめ、結論を話してからその理由を話す、といったことを心掛けるだけでも、論理的になるでしょう。

相手を説得する能力

ビジネスシーンでは相手を説得し、心を動かす能力も必要です。たとえば自分の考えを押しつけるような態度では、説得することはなかなか難しいでしょう。相手の考えも尊重しつつ、この考えがどのくらい重要か、魅力的なことなのか、情報以上のことを理解してもらう能力が求められるのです。

協力を求める能力

責任感が強く人に頼ってはいけないと思ったり、自分を過信していたりして他人に頼らない人もいます。しかし、どんな業務もひとりではできませんし、チームで協力し合ったほうがより大きな成果を得られるでしょう。

コミュニケーションの取り方はふたつ

具体的なコミュニケーションは、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションに分類されます。言語コミュニケーションに含まれるのは話す、メール、手紙など、非言語コミュニケーションに含まれるのは態度、しぐさ、ジェスチャーなどです。ビジネスシーンでは対面応対と非対面応対が生じるのでいずれも必要となります。

ロバート・カッツ氏が考える3つの能力

彼が考えるビジネスシーンでマネージメント層が必要となる能力は次の3つです。

テクニカルスキル

日々の業務や実務を遂行するために必要となる技術的な能力のことです。日本語では業務遂行能力と訳され、「汎用的な能力」と「各業種に求められる専門的な能力」のふたつに分類できます。

コンセプチュアルスキル

形のない抽象的なものの本質を見極め理解し、個人とメンバーの一員として対応する能力のことで、日本語では「概念化能力」と訳されています。具体的には、言葉で表現されていないことを言語化したり、知識や経験、様々な情報を組み合わせて本質を理解し対応したりする能力のことです。

ヒューマンスキル

信頼関係を築き、それを維持することで、業務やビジネスをよりスムーズに遂行できる能力のことです。「対人関係能力」と訳され、「相手の考えを引き出したり理解したりする能力」と「自分の考えを相手に伝える能力」のふたつに分類できます。

なお具体的には、以下の8つの能力が必要と考えられています。