社内コミュニケーションの課題は、コロナ以前から常にありましたが、
リモートワークが多い現在、社内コミュニケーション不足により弊害が増えて、
日々ストレスになっている方もいるではないでしょうか。
様々な要因が考えられますが、一番は「丁寧さに欠けること」ではないでしょうか?

対面では表情や空気感で読みとることができた

コミュニケーションということでは弊社が実施する研修運営においても
大変悩ましいものがあります。

というのも、
ソーシャルディスタンスを考えて1開催あたりの受講人数を減らし、
ペアでのロールプレイングは2m離れて実施、
2m離れても聞こえるよう、声は大きめに
でも飛沫は困るので、マスクは着用。
また、オンラインでの参加も可能に・・

残念ながら、研修の効果は下がってしまいます。
”人と人とのコミュニケーション”をテーマにしている研修会社としては
日々思い悩むところです。

さて、オンラインでの会議もだいぶ慣れてきていると思いますが
顔を合わさないことによる”弊害”は相変わらずのようです。

これまでの直接会って話せる”Face To Faceの場”では、
互いの表情の変化が読み取れ、同じ空気感を共有できました。
よって、情報の受信側(主に部下)が、
発信側(主に上司)の背景を察したり、発信側の行間を読み取ったりすること、
つまりお互いが相手の言いたいことを察することで成り立っていたと言えます。
もちろん、対面でも全く察することができない方もいらっしゃいますが。

丁寧さが欠けてしまう社内コミュニケーション

しかし、SNSやメール、オンライン会議、ではこの”察する”ことが難しくなってきています。
そこに社内という甘えもあり、丁寧さが欠けたコミュニケーションになりがちです。

「仲間にこそ”丁寧”に伝える」 

社内コミュニケーションで大切なことは、こういうことではないでしょうか。

次のようなケースはありませんか?

”こう決まったから、読んでおくように”
”伝言引き継ぎノートに書いてあるから、その通りにやって”
“メール見ておいて” ”掲示板見ておいて”

こういった情報共有、ホントに多いですよね。
毎日展開すべき情報が多いがゆえ
効率良く、簡素化することは大切ではあるものの
そこに”丁寧さ”が欠けてしまうことがあります。

情報は受信側が間違って解釈することを想定して発信する

情報は、発信側と受信側で
大きく乖離することが多いものです。
さらに受信側が複数名の場合は、
受信側の立場役割や経験、本人の性格等によって
受け止め方、解釈の仕方が、必ず変わるものです。
それをしっかりと踏まえて発信側は、整理しないといけません。

「こういうと〇〇さんはこう思うだろうな」
「でも△△さんはこう感じるかも」
「そうは言っても□□さんはすぐ早合点するから」

なんてことを思いながら、
”丁寧”な発信の仕方を毎回考えて頂きたいと思います。

特にオンライン上は、
発信側(主に上司)が、受信側(主に部下)に
対する”忖度”が必要なのかもしれませんね。
ぜひ”丁寧な忖度”で社内コミュニケーションを円滑にして頂きたいと思います。