次期、店長候補をどうするか?
さぞかしお悩みのことではないでしょうか。

店長に限らず、組織やチームのリーダー以上を決めることは
悩ましいものです。

現役の店長からよく耳にする言葉
「なんで自分が店長になったのかわからない」
「任命されたときに、その理由が明確ではなかった」
任命の理由って、意外に重要なんですよね。

ではNGワードを先に記載しておきます。

「他に誰も居ないし、仕方なくオマエしか居ないんだよね」
⇒あなたのリーダーシップが抜群だから、ではない・・・

「そろそろ順番だから・・・」
⇒長く務めると必ずやってくる・・・まるで罰ゲーム

「とりあえず期待してるから!上を目指したいでしょ?」
⇒完全な無茶ブリ、本人の意思とは関係なく上を目指したい、と決めつけ

いずれも“苦肉の策”という事情がみえてきます。
たとえそういう状況であっても、そのまま事実を伝えることが
本人への動機付けにはつながらない可能性があります。

そこで、適正もしくは適正に近いと思われる理由を明確に伝えましょう。

1、適正理由
「話し方に説得力がある」
「一生懸命努力する姿が周囲に対して好影響を及ぼす」
「話し方がわかりやすい」
「とにかく前向きで明るい」
「人の気持ちをよく汲み取ることができる」
このように探せば何かしら理由を見つけ出せると思います。

ただ、当然カンペキではないはずですので、適正理由に
今後の期待値としての不足点を伝えると本人が頑張るきっかけになります。

2、今後の期待(不足点)
「あとは部下からの信頼関係をしっかりと築くこと」
「厳しい言葉が部下に言えるようになること」
「叱咤激励のメリハリをつけること」
「言葉を発する時にしっかりと相手の目を見ること」
「数字に対する意識をしっかりとつけること」
「朝、ちゃんと時間通りにくること!」

上記の“適正理由”と“不足点”をよく考えて
(場合によっては上席者全員で)
紙に記載して本人と面談するという方法も効果は高いと思います。

店長のリーダーシップやマネジメント如何によって
店舗の底力に大きく差が出て、実績に結び付く時代です。

「適任者が居ない!」と嘆かずに
最初からカンペキな店長は存在しないと捉えて
会社がバックアップすると本人に宣言することで
有能な店長を育てて頂ければと思います。