リーダーなど役職を任命する際の
その「適正」について深堀りしてみたいと思います。
皆さんの会社では、そもそもリーダーの適正条件を明確にされていますか?
中小企業の場合、あまり明確になっていない会社をよくお見受けします。
例えば、
『リーダーはやっぱりしっかりした人で・・』
『そもそもウチのリーダー、全くリーダータイプじゃあないんだよね・・』
『リーダー肌ではないんだけど、真面目だからね・・・』
『求心力はないんだけど、他に居ないから・・・』
・・・残念なお言葉です。
ちなみに、私たち研修会社は、次のようなお話しを頂くことがあります。
「リーダーの資質も経験も無いから、研修でリーダーにしてやってください!」
「徹底的に厳しく研修で指導してやってください!」
お気持ちはわかりますが・・・
残念ながら研修会社は魔法使いではありませんので
研修だけでは、なかなか困難なお話です。
もちろん研修をきっかけとしてリーダーとして大きく変わる方もいらっしゃいます。
しかし1日間の研修ですぐにリーダーに生まれ変わることはありません。
そこで、やはりリーダー候補の人選はとても重要です。
ここで大切なのは、あらかじめ会社として「適正条件」を定めておくということです。
例を挙げておきます。
◆何事にも前向きで、現実的な前向き発言をよくする
◆他人の面倒を看たり、世話するのが好きである
◆信念が強く、言ったことは貫く姿勢がある
◆頭の回転が速い
◆朝礼や会議で影響力のあるメッセージ発信ができる
◆部下に平等に接することができる
◆公平公正な判断ができる
◆女性社員の感情や気持ちを理解できる
◆人の話を真剣に聴くことができる
◆多少の毒気やユニークさがある(負けん気強さ)
・・・など
こうやって挙げておくと人選がし易くなるはずです。
ただ、これら全てに完璧に見合う人材はなかなかいませんので、
合致している点が多い人材をリーダー候補として人選することが大切です。
そうすることで、「不足点」が明確になってきます。
理想としては、この「不足点」を、リーダーに任命する前に会社が育成することですが、
実際には、リーダー任命後に会社が育成を施してもよいのです。
また、本人には「適正合致点」と「不足点」のことをしっかりと伝えることも
動機付けと成長していくきっかけとなりとても重要です。
こう考えましょう。
会社は劇場です。
社員は役者。
そうするとリーダーという役柄がある訳です。
その役柄に合っている役者を抜擢しますよね。
それが適正条件です。
リーダーとして見合う人材が居ないと嘆く前に
自社にはどんな役柄が必要なのか、
整理しておくことをされてはいかがでしょうか?