昨年末に大手販売代理店の売却のニュースがあり
衝撃を受けた方も多かったかと思います。
これまでも吸収合併を繰り返してきた販売代理店ですが、
今回の売却のニュースを耳にした現場のスタッフにも、
大なり小なり影響があったことでしょう。
急速に人口が減少している日本のケータイ業界。
今後も発展していくには、どういう組織がよいのか。
徹底的に売りを強みにする組織か?
はたまた
売れる人を育て、人を大切にする組織か?
ただ、顧客接点現場を運営している企業は
売る側と買う側、それぞれの満足度の
バランスを取っていかないと
一次的に成果が上がったとしても
永く続けていく運営は困難であると思われます。
ご承知の通り
今の各キャリアが販売代理店に求めるミッションが
ポートインを中心に成約の難しい内容を
日々、成果を出すこと、
そして毎月毎月、その成果を出し続けること。
スマホに対する最近のユーザーの思考から考えても
店舗を運営する側にとってこのミッションは
至難の業と言っても過言ではない現状です。
そのミッション達成のために、
従業員を育てることとなると
即効性のあるものになってしまいがちで、
成果を出せる人材だけが残り
なかなか成果が出せない人材、
あるいは育つまで時間のかかる人材は去っていく。
また、売りに偏りがちの組織では
戦力として“売れる人材”であっても
彼ら彼女らが息切れし始めたときに
手の施しがわからない組織になっており
離職へと繋がっていく。
どんなモノを売るかは別として
一般消費者を相手に
接客を通じて販売していく技術と
運営手法を持ってすれば
ケータイでなくても
やっていけるものではないでしょうか。
ぜひ、売る側と買う側、双方の満足向上を
考えながらバランスを取る運営を
心掛けて欲しいと切に願いばかりです。
合言葉は
『売りたい気持ちがお客さまに伝わったら(バレたら)ダメ』
『面倒くさいと思う気持ちが少しでも伝わったら(バレたら)ダメ』です。
さて、最後に店長を中心によく出る質問
「モチベーションの低いスタッフのモチベーションの上げ方がわからない」。
「モチベーションを上げてくれ!」と言って、
上がるものではありません。
モチベーションがなぜ下がっているのか、
ひとりひとり、その要因は異なります。
それを個人面談等でゆっくり聴き出して頂いて
そこに共感していくこと、寄り添うこと、
そして解決できることは解決することが、
モチベーション向上に繋がっていきます。
さあ、厳しい環境でも
従業員とお客さまを大切にするチーム、
組織を作っていきましょう!