一般的に、採用が難しい職種や業界では
理想の採用基準に足りないまま「採用」する
といったことが多いかと思います。

採用面接時、笑顔も少なく、
覇気のない受け答えに何だか不安要素はあったものの
そのあたりは入ってから育てればよい・・・
それよりも『喉から手が出るほど』人手が欲しい。
あとは現場でしっかりと育てるから大丈夫、、大丈夫、、

その時は、そう思って採用したんですけどねぇ・・・

とりあえず仕事は覚えられたんですが、
評判は芳しくなく
オマケに上司や先輩の指示や指導に対しても
素直に受け答えしないから
周囲のストレスは溜まる一方で・・・

「こういう新入社員を変える研修はありませんか???」

以前とある企業の責任者の方から頂いた研修のリクエストです。

結論、「研修だけでは難しい」というが答えです。
上司のマネジメント、先輩のサポート、会社としての支え、があって
かつ「研修」もあって・・
時間をかけて変わっていってもらうしかありません。

さて採用が難しい職種や業界では
”育成”よりも”採用”に力を注ぐ傾向があるように感じます。
経営者にとっても、入口付近(採用)は気になるものです。
ともすれば良い人材が採用できないのは”採用が悪い”と考え
画一的に採用にお金と時間をかけてしまいます。

もちろん余裕があればそれも結構なことですが、
入口だけキレイにして、中に入るとボロボロとなっていては
せっかく意気揚々と入社した人材もモチベーションダウンとなってしまいます。

そこで、ウチの会社は採用が難しい業界、職種だということでしたら、
迷わず”人材育成機能の強化”を考えましょう。

それは単に人事部に育成担当や研修講師を用意するといった
組織の形を言っているのではありません。

「研修」だけで人材が変わることがないのと一緒で
人事部や育成担当だけで人材を育成することができません。
会社全体として、営業部も管理部門も経営陣も含めて
人材育成が会社のベースになると考えることが重要です。

もっと具体的なイメージとしては、
「経営陣の号令のもと人事サイドと現場サイド(各配属先)が人材育成について連携がとれている」
というのが理想です。

現場サイド(特に営業セクション)と人事サイドが連携がとれずセクショナリズムに陥り、
仕組みを導入してもうまく運用されていない、
といったことは多くに企業があることです。

ですので、ここで言う”経営陣”のサポートがとても重要です。
経営陣が各部署に任せすぎにならないよう陣頭指揮をとらないと、
良い連携にはなりません。
つまり経営陣はその交通整理が必ず必要ということです。
「各部署同士話し合ってなんとかして」
といって丸投げする経営陣が多くいますがこれはNGです。

また、現場サイドでしか育成できないこと、
人事サイドでやったほうが効率および本人のモチベーション維持にとって良いこと、
などがあるため、
単純に”育成は人事が一括でやるべきだ”
というような考えも間違いと言えるでしょう。
実際には企業ごとに状況が異なるため、
まさしくこれは話し合いが必要です。

もう一つ、ヒントとしては、人材育成機能の構築する上で、

座学研修~OJT~日々の実務サポート、と一連の流れがありますが、

現状何がボトルネックになって弊害を生んでいるのか
つまり新人がつまづくところはどこか、きちんと現状把握をしてから
”人材育成機能として何が足りないのか”、考えるという工程を忘れずに
行うことが大切です。

「そういえば、ウチの会社で育成するっていう考えが弱いかもしれない」

という場合は、ぜひ会社全体で考えてほしいテーマです。