38年ぶりに阪神の“アレ”の“アレ”が実現し、今シーズンのプロ野球も盛大に閉幕。
そして来月は師走だというのに夏日が続き、寒暖差の激しい毎日ですが、体調崩されていませんか?

みなさんのお店は大丈夫?

さて、公益通報者保護法を所管する
消費者庁に寄せられた内部通報の相談件数が、
今夏から急増して343件に上ったそうです。

夏といえば、ご承知の通り、
ビッグモーターが連日話題になった時期です。
消費者庁も「(ビッグモーター)報道が影響した可能性はある」としているそうで・・・。

ケータイショップも営業数字に追われる業界。
ふと、ショップスタッフも相談していないか?

「アレの数字はどうなった?」
「アレは提案したか?」
「アレの説明は忘れてないか?」
「アレ提案するためにアレのこと質問したか?」

「なんで忘れた?」
「なんでできなかった?」
「なんで切り返さなかった?」
「なんで予約時間枠内に終えられない?」
「延びるならなんで先に報告しない?」
「この前、やるって言ったよなぁ?あれは嘘?」

なんてスタッフを追い詰めるばかりの問答が
繰り広げられてませんか?

コロナ直前の2020年1月の“不適切メモ発覚事件”から
「獲得」「オプション付ける」「ベタ付け」「熱い、寒い客」などの
不適切とされる言葉の店内発言禁止令たるものが
該当キャリアから出されたことがありましたが、

マスクも、消毒液も、ワクチンも、
すっかり鳴りを潜めてしまった感の現在
その後、現場ではいかがでしょうか?

ケータイ屋の枠を超えたいま、店舗運営に求められるもの

一定の予約時間枠の中で、
繰り広げられる商材提案のバラエティーの豊さは
2020年よりもパワーアップ!

さらにスマホ周辺サービスとして
コード決済やフリマアプリの体験、
そしてマイナンバー申請に、ふるさと納税まで

“ケータイ屋”がその枠を完全に超えたいま
不適切発言がどうのこうのよりも
令和5年秋、従業員が健やかに安全に
働ける職場であるかどうか?と案じるばかりです。

法令通りに休憩時間がしっかり取れて
必要な残業がサービス残業にならず
そして何よりもスタッフ同士がギスギスせずに働けているか?
時短勤務者も通常勤務者も、過度な負担なく
良いチームワークが形成されているか?

もちろんこれは結果であり、その結果の原因となりえる、
育成と業務連携の改善を責任者が怠らず、
独り独りの声に耳を傾けられているか?

知識の習得、ご年配の方向けへの説明方法の訓練など
本番の接客以外で、
既存スタッフの育成に時間をかけられているか?
接客はリアル対面が中心なのに
オンライン研修や動画コンテンツ視聴だけで
スタッフの育成と捉えていないか?

さらに、
ハラスメントやダイバーシティも含めた
『部下をやる気にさせる手法』
『部下に対する個別注意の仕方』
『部下に誠実に向き合う力』

これらを
責任者に対して会社が育成できているか?

店長をはじめとする責任者に対して
数字責任だけを問うマネジメントを運営側がしていたら
その姿勢は末端の新人スタッフにまで伝わります。

これらができている職場とできていない職場では
組織力に大きな差が生まれます。

例え目標数字が達成できていても
陽の当たる社員がいる一方で
影になっている社員がいるはずです。
その影は社員はおろかお客さまにまで及ぼしているかもしれません。

ケータイショップは斜陽産業?

もう一度言いますが
スタッフへの知識の習得と
説明の訓練が十分になされていますか?
“ケータイ屋”の枠を完全に超えた店頭業務に必要な知識を
なんでもかんでもスタッフの自助努力にしていませんか?

業務に関するスタッフ個々の意見や愚痴
複雑怪奇なオペレーションの問題点に
しっかりと向き合って改善の行動が取れていますか?

もし今、これを読んで
「そんな時間なんて無い!!」と思われた店長へ

もちろん店長だけの問題ではありません。
会社そして業界全体の問題でもあります。

もし店長の上司が
追い打ちをかけるように

「それはお前が責任者として
店長をやってるんだからお前が何とかしろ!」
と一蹴し、

「で?この数字はなんだっ?どうするんだっ?ええっ?」

と言ってきたら、
さぁ!あなたも!今すぐ!
消費者庁にご相談を・・・
と言いたいところですが、

まずは、ご冷静に、ご冷静に。
周囲のあらゆる方々にご相談して頂きたいと思います。

今年は研修の中で
「ケータイショップは斜陽産業だ・・・」というネガティブ表現を
20代前半のスタッフから複数回、耳にしました。

深刻な人手不足が叫ばれているなか
接客業界でも採用は困難を極めるばかりです。

どうか働く人間にとって
良好なマネジメントが確立できている企業様が
2024年に向けてより一層前進されることを願うばかりです!

また次回